クライアントのご感想①

 

「退職してからの人生の目標を再設定したい。」60代男性の気づいたこととは・・? 

(Sさん  60代 男 性) 


(セッションのテーマ)

退職した後の15年間は旅行や山歩きを楽しみ、十分遊び尽くした感があるというSさん。その後、周りから求められたこともあり、1年半の間「認定こども園」設立に向けてのプロジェクトに携わることになった。チームとして志を同じくする仲間と事業計画を練り、認定実現にむけての過程で体験したことは「人と人とが新しい価値を生み出す」協業のプロセスや、理想を形にしていくこと、そして何より「人の役に立てること」による充実感だった。しかしながら、事情により認定園は設立には至らなかった。今後の夢や目標をどんなところに再設定していきたいのか考えたい。

(セッションの流れ)

退職後、自分のための楽しみである旅行や山歩きは「やり切った」とおっしゃるSさん。まず、初めて訪ねる場所が好きで、次々と新しい場所をめぐる旅を続けてきた時の好奇心に満ちた生き生きとした感覚をお聴きしました。そしてその後、息子さん夫婦の子育てサポートが始まったことを機に、「認定子ども園」設立プロジェクトに関わっていくことになったとのこと。そこには、ご自身の旅の楽しみとはまた違った「人の役に立てている」という実感がありました。

プロジェクトを進めていくことは、これからの世代を担う子どもたちと親たちのために、理想の保育について関わる人たちと共に追求していくという、これまでとはまったく新しい価値観にふれる、非常にやりがいのある体験だったといいます。しかしながら、もう一歩で実現というところまでプロジェクトは進展したものの、事情により断念せざるをえなくなりました。

Sさんが人生後半の「生きがい」を感じておられた、このプロジェクト参画での体験と、そこから生まれた感情をより深く理解するため、Sさんの過去の体験の中から、「最も充実感を得られた体験」について伺っていきました。仕事の現役時代におけるもっとも印象的だったエピソードからは、Sさんが最も大切にしてきた価値観である「人と人とが共に価値を生み出すこと」が語られていきました。

退職後に「自分自身の楽しみ」と「周りの人たちとともに理想を追求すること」を経験し、一旦それが終わってリセットされた今、これからの人生の夢や目標をどこに見出せばよいのか・・・? Sさんのお話とお気持ちをじっくり聴いていきました。

(Sさんのご感想)

セッションで話すまでは、これからの人生の目標について「自分のための時間か/人のために役に立つことなのか」という二者択一の考え方をしていたのだと気づきました。

自分がどこから来て、これからどこへ行こうとしているか、短い時間の間にとても整理された気がしています。「これは人の役に立つことかどうか」と、そんな大きなことを考える必要はなくて、自分の周りにいる人にこれまで以上に積極的に関わって、「自分にできるお助けをしよう」と考えるところまで来ることができました。プロジェクトを断念せざるを得なかったことで、知らず知らずのうちに「人の役に立つことをせねばならない」という重荷をその後も背負い続けていたことに気づき、このセッションで話せたことにより、その重荷を下ろせたような気分です。

また、自分が幸せを感じられるのは「これまでも人との恵まれた関係があったからこそだ」、とも気づきました。今後は新しく入会したオンラインコミュニティなどでの人とのかかわりも大切にしていきたい。これまで出会ってお世話になった人たちが、自分に対してしてくれたように、自分の周囲の人に対して親切ができる自分に変わっていけたらと思っています。併せて従来やってきた海外の旅や国内の山歩きについても平行して、2本柱で、やっていけたらいいのだ、と考えています。そんな整理ができてとても感謝しております。

さらにセッションから2か月後にお話を伺う機会がありましたが、その時にはちょうど海外旅行にも行ってこられ、「元の元気な自分に戻り、やりたいことを次々とこなしているような状況です。」との嬉しいコメントもいただきました

クライアントのご感想②

2回のセッションで「転職」という大きな決断ができました

(Eさん   30代 女性)


(セッションのテーマ) 

1回目のセッションで職場での悩み、将来の副業計画について話をしてくださったEさんは、半年後に再度セッションを希望され、2回目のセッションでは、気づきをもとにご自身のキャリアに関する大きな決断をされました。 

 

(1回目セッションの流れ) 

育休後に復帰した職場での現状について聴きました。「復職後は会社のSNS立ち上げの業務を自ら進めようとしているが、上司の対応によりなかなか進まない。また、会社上層部の影響で全体が抑圧的な体質であるこの職場での将来がなかなか描けない。」 

というご相談をいただきました。まずはEさんの今の職場に対する感情、大事にしたいこと、本当に求めたいキャリアについて深堀りしてお聴きしていきました。 

 

Eさんは、ご自分が「1対1で人と関わる」ことが強みであると自覚されており、その強みを生かした副業のプランも思い描いておられました。ご本人の得意なことや、これまでできたことに着目してお話を聴いていくと「副業から始めて、転職したい」という思いをさらに強くされていきました。そして、この先1,2か月でできる行動についてご自身の中から出てきましたので、そこから行動を始めていくことにしました。 

 

(Eさんのご感想:セッション1回目) 

雑談から自然の流れでコーチングに移行する流れが良かったです。1時間という短い時間の中で、スムーズにスモールステップまで導いて頂いたと感じました。 

ぜんぜん仕事をしていないことに負い目や羞恥心があったのですが、全肯定されている空気を感じて、早々に自己開示することができたし、話した後も、「私、意外と頑張っているかも」と、自分で自分を肯定することもできました。 

 

 

(2回目セッションの流れ) 

1回目セッションから半年後。副業に向けては週末に行動を起こし始めている。今の職場であと半年我慢して経験を積めば、望んでいる専門性を上げることができそうだが、今の職場は人を批判し、抑圧的な体質があるため、ここで継続していくことは難しいという思いも強い。 

 

現職の仕事内容には価値を感じているが、職場環境が厳しく、この職場での将来が描けないという状況。Eさんが仕事においてもっとも大切にしている「価値観」を見つけるために、過去の経験から最もやりがいを感じたシーンをひとつ、リアルに描いて体感してもらいました。そのことで、「今の職場で仕事を続けたくない」ことが自分の中で明確になっていきました。 

 

 

 

(Eさんのご感想 :セッション2回目) 

とりあえず営業的な結果は出せているから転職することを迷っていましたが、気持ちの上では「この職場ではやっていけない」と感じていることにこのセッションで気づけました。 

「もし現職で望んだ仕事の成果がでたら続けてもいいですか?」という質問によって、「結果が出てもやっぱりやめたい」という自分の気持ちがわかったのが良かったです。 

現職を辞めて、転職する決意ができました。

クライアントのご感想③

今の職場で仕事を続けていきたいのか?本心からの「ニーズ」は何だろうか?

( Bさん 40代 女性 )

 

(セッションのテーマ)
新しい組織で仕事を始めて、1か月半が過ぎたところでセッションを受けたBさん。
20年ほど関わってきた業界での転職だったので、仕事の意義や内容については理解してスタートしたものの、今回参画したこの組織では労務関係の説明もちんとされないままに、連日深夜まで残業が続いている。心身ともに疲弊してきており、厳しい状況になってきている。この先、どうしていきたいのか改めて考えたい。

(セッションの流れ)
最初に現状についてお聴きしていくと、仕事のことだけでなく、プライベートについても考えたいテーマが出てきたので、セッション終了時に「この年末の自分自身を描き、それに近づけたい」というゴールを確認して、お聴きしていきました。

特に新しい職場での残業が続き、心身疲弊している中、その状況やそこから生じる感情についてもお聴きし、タイムラインを歩くなどしてさらに深堀りしていくことで、「自己肯定感を上げたい」「安心・安全への欲求」「所属欲求」などBさんの根本的なところにある、感情の裏にある「ニーズ」についてもしっかり言語化していただきました。

7か月後の年末の「理想の状態」を一緒に描くことで、セッションの最後には、Bさんはこの先取りたい具体的な行動を「プライベート」「時間管理」「コミュニケーション」の分野についてご自身で決められ、これらの行動から始めていくことにされました。


(Bさんのご感想)
進め方が良かったです。今日のセッションでどこに焦点を当てたいのか、セッション終了時にどう感じていたいのかなど、目的をはっきりさせることで話すことの的を絞ることができました。
・ 違和感を感じた他に、どう感じたか、いやと感じたのはなぜ、何がいやなのか、など感情やそれ取り巻く心理を深掘りして下さり、感情の奥を認識できました。(認めなくてふたをしていたものに対面した・認知したという感じでした。)
・ 時折、私の言ったことを反芻し、ちゃんと聞いて理解してくれていることが分かって安心・信頼できました。
・時間軸の上で、過去、現在、未来の地点に実際に立って、その時の感情やイメージを感じてみるエクササイズはとても効果的でした。

 

クライアントのご感想④

近い未来を考えるより、中長期的な視点から見ることで「自分の未来の可能性」に気づくことができた

(Aさん 40代 女性)

 

(セッションのテーマ) 

新しい部署での仕事が辛い状態。休職2か月後にようやく復帰してみたものの、転職や他の選択肢はないのか。今の自分に何ができるのかを考えてみたい。 

 

(セッションの流れ) 

まず、Aさんの現状について聴きました。20年近い職場経験の中で、今回昇格したが、不慣れな職務だったため人間関係がうまくいかず、メンタル不調により2か月弱休職して先日復職したところ。これまでも人事異動は何度もあったが、はからずも挫折感を味わうことになってしまった。 

 

今の職場での辛いことについて、一つ例をあげてもらい、しっかり聴いた後で、過去に「仕事がうまくいっていたケース」について聴いていきました。 

 

すると、Aさんはその時の職務でよかったこと、「上司や同僚などの環境」「得意を活かせていたこと」「評価されていたこと」そして「やりがい」について話され、そしてその職務では「なぜ」やりがいを感じていたのか、というAさんが大切にしている価値観が出てきました。 

 

その後Aさんに、未来を描いてもらいました。Aさんには「何年後の未来を考えるとよさそうか」という問いかけをしました。近い未来では今の仕事を退職することも考えにくく、急すぎてしっくりこないとAさんは感じていたようで、「10年後を考えてみたい」とおっしゃいました。 

 

そこで、Aさんと一緒に10年後の未来に行ってみて、どんな理想の一週間を過ごしているかをじっくり聴いてみました。10年後には、Aさんは郊外に引越していて、週の半分は趣味の山歩きをしたり、野菜作りをして過ごし、週の残りの半分は小さな事務所か個人で仕事をしているところを、コーチの質問に答えながら具体的に話されました。 

 

Aさんが話してくれた趣味の世界は、ちょうど先日歩いた里山での体験から理想と思えた生活スタイルでした。また、仕事については、以前やりがいを感じていた部署での経験と、今まさに辛いと感じている体験を乗り越えた経験を活かして、人の役に立てているという内容でした。 

 

さらに、その10年後の仕事場でのお客様との対話をリアルに思い描いてもらうと、Aさんからはこんな言葉も出てきました。 

「今の人生だけじゃなくて、他の生き方もできるよ、他のこともできる、納得して生きられると思う人が増えてくれたら嬉しい・・・。そして自分もその人たちを応援しながら、それを楽しめているような未来・・・」 

 

Aさんが今の辛い現状を乗り越えた先の「未来」をはっきりと描けた瞬間でした。そこから、その10年後のご自身の理想像をもとに、「明日からできる小さな行動」について考え、さらに「10年後に仕事で辛い思いをしている人」のために役立つ経験を、「今の仕事の中からも学んでいけるのではないか」とも気づくことができたのです。 

 

 

(Aさんのご感想) 

貴重な機会をありがとうございました。 

私の場合は、コーチからの「5年後、10年後など遠い未来のイメージから考えてみるといいのでは?」というご提案が、とてもしっくりきました。近い未来だと、「2,3年後に今の仕事は辞めていたいと思っても、あれこれ不安」となって描きにくくなりそうでした。10年後には今の仕事を辞めて理想の生き方をしていたいという気持ちになりやすかったです。 

立ち上がって未来に向かって歩いてみるということによって、よりポジティブなイメージが湧きやすくなり、最後にこのあと1か月単位でやっていける行動についても考えていくことができました。 

クライアントのご感想⑤

セッションを通じて、自分の『考え方の癖』に気づくことができた。これからの行動を変えていけそう!

(Fさん 女性 50代)

(セッションのテーマ)
最近入会したオンラインコミュニティでの交流、イベントを楽しんでいるというFさん。コミュニティでは、これまで知らなかった情報や有意義なイベント、またそれを通じて人間関係も広がってきている。新しい仲間と交流する中で、「自分は何をライフワークにしたいのか」「そのライフワークを将来、どうやってしごとにつなげていくか?」について考えたい。

(セッションの流れ)
今現在、積極的に参加し、仲間との交流を楽しんでいるというコミュニティでの活動について聴いていきました。新しい仲間や情報との交流から刺激を受けることで「将来の仕事にもつなげたい!」「ライフワークや目標をみつけたい!」と、自己成長の意欲が増しているというFさん。日々、SNSやブログへの投稿、読書など自己啓発に励んでいるが、実は少しやりすぎて睡眠不足になってもいることも自覚しています。

話を聴く中で、Fさんのことばに「・・・しないといけない」「・・すべき」という「べき思考」が出てくることに気づきます。その気づきから、少し過去をさかのぼって子ども時代のエピソードを思い出してもらいました。人の評価を気にしがちで、他人優先で自分を二の次にしがちだった子ども時代。大人になってからも、人の依頼を断れない性格だと自覚していたとFさんは言います。それで、コミュニティでのイベントやSNSもちょっと無理をして「出なきゃ」と思って予定をいっぱいにしていたのです。

一方で、過去から現在を振り返ることで「コツコツ継続する努力ができる」というご自身の強みにも気づくことができました。これからは「自分のやりたい気持ちに素直に」「チャレンジしたいことも無理して続けるのではなく、選別して続ける」「しなきゃ、ではなく 『したいこと』を大切に」という指針をご自身で見つけることができ、そのように行動していくことに決められました。


(Fさんのご感想)
自分の言葉使いから、課題をみつけ、今後の改善策を導き出せたこと。答えを教えて下さるのではなく、自分で考えて発見するためのサポートをして下さったので、深く心に残りました。また、マザーテレサの素敵な言葉を教えてくださり、今後の座右の銘にしようと思います。セッションから数日経ちましたが、心に刻まれた気がします。これから行動に注意して行きたいと思います。今後、自分の行動に変化があると嬉しいです。ありがとうございました。